WORLD PEACE FESTIVAL 8.12@渋谷ハチ公前 音楽家たちから発信され、共有した平和への願い

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WORLD PEACE FESTIVAL 8.12@渋谷ハチ公前 音楽家たちから発信され、共有した平和への願い

文・菊地崇/写真・依田恭司郎・伊藤郁

8月12日、第一回目の<WORLD PEACE FESTIVAL>が渋谷駅のハチ公前で開催された。この無料フェスは、DJの沖野修也さんが、7月29日に行なわれた参議院平和安全法制特別委員会での山本太郎議員の質問を聞いたことがきっかけで動き出した。

「音楽家も自分の意見を口にしなければならない」と沖野さん。


沖野さんの呼びかけによって、三宅洋平、DELI、オーサカ=モノレール、AFRAなどが出演を快諾。開催間際になって、PUSHIM、shing02などの出演も決まった。

なぜミュージシャンは音楽を続けていられるのか。それはこの日本という国が平和であり続けているからだ。「平和を願う音楽家たち」が集い、音や言葉によってメッセージを投げかけていく。


前日(8月11日)に鹿児島の川内原発が再稼働した。鹿児島に飛び、川内原発再稼働反対集会に参加した三宅洋平はこう言い放つ。「デモをやって何の意味なんてあるなんてよく言われる。デモに参加して、本当に変わるのかって思うよ。原発が再稼働するっていうのに、誰もデモに参加しなかったら。そっちのほうが俺はゾッとするんだよね。そんな日本にゾッとする。国会前だって一緒だよ。これ以上何をすればいいんだ。そう突き詰めて考えて、俺は選挙に出たわけ。10日の夜から11日にかけて、ずっと反対活動を続けているおっちゃんたちは人間の鎖をして反対した。けれど再稼働してしまった。俺はその時間にいられず、新幹線で東京に戻ってくる途中だった。再稼働のニュースを見て、悔しくて、新幹線のなかでひとり泣いている怪しい人になっちゃってさ。でも周りではみんなパソコンやってスマホをやってマンガを見て。再稼働なんてなかったみたいなさ。どうなってんだこの国はって本当に思った。安倍辞めろっていうことは簡単なんだけど、俺たちも止められることっていっぱいあると思うんだよね。東京が止められることもいっぱいある。ギンギンにクーラーをきかせて、自炊をしないで人が作ったものばかりを食べるライフスタイル。東京が一番行っちゃっているんだから、東京から変えられるでしょ。でもそれはひとりひとりの単位なんだよね」。


DELIは「リクスをリスクと言わないリスクがある」と訴え、shing02は「PEACEの語源は団結。だから戦争の反対語は平和じゃなくて団結なんです。団結か断絶か。それが今、問われている」と語った。


18時から21時までというたった3時間のフェス。けれど、これほどそこにいた音楽家たちの思いがひとつになった濃密なフェスは、他にはなかなか見当たらない。

沖野さんは最後に、再び平和についてこう言った。

「平和がるから、僕らは楽しめる」


渋谷の路上から音楽家たちのメッセージ。それを、どう私たちが受け取っていくのか。そしてどう行動に変えていくのか。主催者発表では、このイベントに集まった人は3千人。沖野さんは2回目の開催も口にした。参加する音楽家も、それを受け取る私たちも、もっともっと増え、大きなグルーブになっていくことを願っている。

最後に沖野さんが流した音楽は、70年代のアメリカ社会に痛烈なメッセージを突きつけたギル・スコット・ヘロンの「It’s your world」だった。


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