SARDINE HEADインタビュー 音の進化を求めるバンドが東京青山のライブハウスで無料ライブを開催!

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SARDINE HEADインタビュー 音の進化を求めるバンドが東京青山のライブハウスで無料ライブを開催!

重厚かつ繊細。日本のみならず、ジャム〜インプロビゼーションの本場のアメリカ、そして世界を見渡しても唯一無二の音世界を奏でてくれるSARDINE HEAD。2000年に結成して以来、ライブを中心に活動を続けてきた。そしてバンド初となるフリーライブを開催する。なぜフリーでライブを行なうのか。ライブの録音を認めるバンドにとってのフリーとは何かのか。ギターの齋藤丈二にインタビュー。

 文=菊地崇

 

––– まず、ずいぶん前のことになってしまうけれど、結成のいきさつを教えてください。

結成は2000年になるのですが、付き合いが長く気心も知れたプレーヤーとして信頼できる仲間を集めて始めました。演奏によりお互いを高めることができる可能性も広がると感じていました。

 ––– どんなバンドを目指し、4人で音を出しはじめたのですか。

何かを明確に目指したということはありませんでしたが、インストを中心に、セッション的な要素も加えたバンドサウンドにしようというコンセプトは結成当初からありました。それまで慣れ親しんで聴いていたオールマンズの影響や、2000年にPHISHのライブを見たこともきっかけのひとつだったのかもしれません。

––– マイペースで活動を続けてきています。ライブはサーディンヘッドにとって、どういう存在ですか。

自分たちの音楽を表現する上で、一番重要な活動だと考えています。ライブが決まれば新たな試みを実践する場も増えるし、モチベーションも上がる。そしてその試みに対する反応を感じられるし、そこで生まれるお客さんとのコミュニケーションも楽しい。ライブは活動の柱という事が言えると思います。

––– 今までで、もっとも記憶に残っているライブをあげてください。

やはり2010年に渡米した時のライブですね。特に来日時対バンしたGod Johnsonに呼んでもらった、彼らの地元ミネアポリス、caboozeでのライブ。これはサンクスギビングのイベントでお客さんもたくさん入って盛り上がりました。反応の仕方は様々なのだけど、凄く楽しんでいるのがダイレクトに伝わって来て。日本でも同じように思うことはありますし、初めての地での反応は刺激的なんだけど、より強く感じましたね。

その他、毎年行っている年末のクロコダイルでのワンマンや、定期的にゲストを入れて行っているライブも毎回印象深いです。

––– サーディンヘッドが活動をはじめてからの15年でライブシーンも大きく変化していると思います。自分たちのなかで変わった部分、変わらない部分を教えてください。

 変わらない部分はそういったシーンの変化に自分たちの音や活動をアジャストすることを、ほとんど考えていない点です(笑)。

逆に変わった部分はバンドとして活動していく中で前進、成熟してきた変化というか。経験、積み重ねによって、自分たちではほとんど無意識レベルで自然に変化している部分だと思います。

 

––– セットリストはどうやって決めているのですか。

ライブの直前に決まることがほとんどです。

––– 単純な質問で答えにくいと思いますが、アルバムとはどういう存在ですか。また今後、盤はどうなっていくと思いますか。

僕たちはライブにおいて録音を許可していますので、テーパーのみなさんが録音してくれているケースが多いのですが、それがある意味ライブのひとつの成果物としても残ることになります。

3枚目(『03』)までは、多少のオーバーダブを加えて、それをスタジオクオリティの音質で残すというイメージでした。そういう意味では、アルバムはライブ活動の後付的な意味合いが強かったです。

そこに変化を求めて、4枚目の『RECONNECT』ではほぼ全曲書き下ろし、ライブで演奏したことのない曲を中心に、サウンド的にも音決めやエフェクト処理などにしっかり時間をとって取り組みました。

レーベルが付いて、それまでの完全自主制作ゆえの台所事情から解放された事や、信頼できるエンジニアに恵まれて出来たことですね。

今のCDや音源の販売事情等考えるとアルバムを作ることは難しくもなっていくと思うのですが、出来るだけ自分たちの創作意欲に従って今後も作っていければと思っています。

 ––– 10月30日に無料ライブが開催されます。代々木公園などで無料ライブが開催されることはありますが、ハコでは珍しいと思います。なぜ、無料ライブを行なうのですか。

まずレーベルの代表が、僕たちのライブにテーパーのみなさんが集まってくれることに興味を持ち、彼らを絡めて何かできないかという話になりました。いろいろと案が出た結果、ライブハウスでフリーライブをやってみようと。僕らの音楽は小難しくアンダーグラウンドなものと捉えられるところがあるかもしれないのですが、環境が整えば演奏している側としては初めての人にも楽しんで聴いてもらえると思っていますし、そういう意味でもフリーライブは良いなと思いました。

またフリーテーピングの文化、僕らの音楽が即興やセッション的な部分を大きく占めていることからも、キーワードとしての「フリー」はしっくり来たんですね。

––– その夜はどんなライブになりそうですか。

やはりフリーですから、お客さんには自由に各々の楽しみ方で過ごして欲しい。

野外イベントやミネアポリスのライブの時のような開放感が出れば最高だなと思います。


SARDINE HEAD

2000年に結成。メンバーは齋藤丈二(G)、川田義広(G) (G)、小林武文(Dr) 、湯浅崇(B)の4人。重厚大胆で、かつ繊細はインストロックジャムを聞かせてくれる。10月30日に青山の月見ル君想フで無料ライブが開催される。それに合わせてシングル「No Leaf」もリリースされている。

SARDINE HEAD for free

開催日:10月30日(金)

会場:月見ル君想フ(東京南青山)

Liquid Lighting:助川貞義(OVERHEADS)

DJ:the KING of 星空、田中邦雄(東京ローカルホンク)

※限定120名 予約フォーム

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