12/20(日)「DANCE HALL TIME presents テ祭2015」直前、西内徹インタビュー

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12/20(日)「DANCE HALL TIME presents テ祭2015」直前、西内徹インタビュー

西麻布「新世界」では毎年恒例となっている、ワンドロップ界のビックブロー、西内徹の生誕及びその時々の氏の音源リリースを祝うビックパーティー「テ祭(てさい)」が、例年よりおよそ2ヶ月後倒しとはなったが、本年より結成されたスーパートリオ、Saint Jacques(サンジャック)を大きくフューチャーし、渋谷「ルーツ」毎月第2木曜に開催されている“生演奏で踊る!”イベント「DANCE HALL TIME」とのコラボレーションとして行われることが遂に決定した。

サンジャックとは、川上つよしと彼のムードメイカーズで活動をともにする、西内徹 (Sax.&Flt.)、元フィッシュマンズ、リトルテンポ、そして昨今ではソロワークでの高い音楽クオリティーも記憶に新しいHAKASE-SUN (Key.)、元ブラックボトム・ブラスバンド、ブルームーン・カルテット、更にジェット・ウォン名義でヴォーカリストとしても新たな境地を切り開いたばかりの黄啓傑 (Tp.)と、そのスキル、音楽性を自他ともに認める強者3人により本年より動き出したスーパートリオである。

サンジャックの全容は勿論だが、開催が年末ということもあり、まずは本年の西内徹個人としての音楽活動を振り返ってもらった。

●12/20(日)「DANCE HALL TIME presents テ祭2015」
出演:Saint Jacques(サンジャック:西内徹 Sax.&Flt. +HAKASE-SUN Pf. +黄啓傑 Tp.)
西内徹セッション(Saint Jacques+森俊也 Ds. and 岩見継吾 Bs.)
ご予約→http://shinsekai9.jp/2015/12/20/techaan15/

インタビュー、テキスト=エンドウソウメイ/ 写真=片岡一史



てちゃん:今年は、やっぱ“じゃがたら”(5/22&23『じゃがたら新世界2015〜Reborn of a ravel song.』)が良かったですね。

エンドウ:うわ〜嬉しいな。そう言ってもらえると企画した甲斐があります。 あれは、てちゃん(Sax.&Flt.)と服部将典さん(Bs.)はコピーから始めて、凄い仕事量をこなして頂いて恐縮でした。 耳で聴いていたのと実際にやるのとでは全然違いますものね?

てちゃん:全然違います。

エンドウ:楽曲は事前に全てご存知だったとは思いますが、本番では完全に身体の一部までに昇華して。

てちゃん:うん、結構長い時間、(多摩)川で練習しました(笑)

エンドウ
:しかも本来のじゃがたらって3管で、手練の3人(篠田昌已、村田 陽一、吉田哲治)からなるセクション。それをたった一人でやりくりするという強力なタスクですものね。

てちゃん:今回、リスナーとして聴いていては分からない様な細かい仕掛けを知りましたね。

エンドウ:発見があった?例えば篠田さんのプレイにとか?

てちゃん:いや、ホーンアレンジとしてですね。

エンドウ:今回は1管なので足りない部分をエマーソン北村さんにキーボードで被せて頂いたりしましたが、そこにも今仰った仕掛けの部分が入っていたと?

てちゃん:ええ、そうですね。

エンドウ
:逆にリズムアレンジを大胆に変更した「夢の海」でのオリジナルにないフルートのプレイも斬新でした。

てちゃん:やまんで。

エンドウ:あと普段あまり見られない、「ローランド・カーク憑依」(同時に複数管吹く)も最高でした(笑) てちゃんがフリーなアプローチをすると頭でっかちでないぶん非常に身体に音が入って来て気持ちが良いです。

てちゃん:インチキ、インチキです(笑)



エンドウ:フリーにもいろんな人がいて、オーネット・コールマンなど凄く僕には歌心を感じるんです。てちゃんにも同様のものを今回感じました。 リスペクトする篠田さんのフリーな部分を租借して展開することは楽しめましたか?

てちゃん:租借してなかったので(笑)

エンドウ:ガハハハハ(笑)

てちゃん:恐れ多いです。

エンドウ
:終演後、当時のじゃがたらスタッフだった大平さんが、「篠田が乗り移っていたよ!」と、てちゃんに声を掛けていましたね。

てちゃん
:そうでしたっけ?恐れ入ります

エンドウ
:メンバーの編成はどうでしたか?  EBBYさん等は最初期からのオリジナルメンバーですよね。リアルじゃがたら感ありました?

てちゃん:ありましたね。ちょっと怖いですね(笑) 「おお、本物いる!?」みたいな(笑)

エンドウ:音に色気がありますよね、EBBYさんのギターは。 2日目の終演近くでの(南)流石さんとてちゃんのデュオダンスは最高でした。 あの踊りもやっぱり本物のじゃがたらですよね(笑)

てちゃん:ガハハハハ(爆笑)  振り付けられたというか(笑)

エンドウ:一瞬、流石組に入団。  ガハハハハ(爆笑)

てちゃん:ガハハハハ(爆笑)  タイプの違うパーカッション2人(スティーブ エトウ、関根真理)ってのも良かったですよね。

エンドウ:それも含めエマーソンさんの斬新なアイディア、ドラムレスでのじゃがたらはやっていていかがでしたか?

てちゃん:経過は分からないけど結果十分楽しめましたね。

エンドウ
:エマーソンさんの拘りの中に、じゃがたらのドラム&ベースは“今や再現不能”とのファイナルアンサーがあるみたいです。というか、「それに意味を感じない」とでも言いましょうか?
とはいえ、エマーソンさんのライブでのリズムボックスは、テンポやフィルとかの瞬時のセレクションは実は人力なんですよね。自由自在と申しましょうか。
あと、歌も今回4人歌えるってことで、ついリズムに気が行ってしまうじゃがたら楽曲の歌曲としての良さが鮮明になりました。

てちゃん
:歌詞が良いですよね、本当ダイレクトに入って来る。あと、曲も何度聴いても飽きない。

エンドウ:まったくです。不滅です。


 
さていよいよ12/20に関する本題に入ろう。手練3人によるサンジャックの成り立ち、そしてその音楽志向とは?
さらに全くの本邦初公開、リハすらまだなサンジャック+リズム隊の西内徹セッション。それに関し現在のてちゃんの頭中に描くイメージとはどんなものなのだろうか?


エンドウ:今回の「テ祭」は2名義でのラインナップですが、(●Saint Jacques/サンジャック:西内徹 Sax.&Flt. +HAKASE-SUN Pf. +黄啓傑 Tp.●西内徹セッション:Saint Jacques/サンジャック+森俊也 Ds. and 岩見継吾 Bs.)神戸と渋谷の2回しかまだ動かしていないサンジャックを柱にした一晩ということでまずはいいのでしょうか?

てちゃん:そうですね。こないだ「ルーツ」(渋谷)でやった時が凄く楽しかったので、またやりたいなと。

エンドウ:サンジャック結成の切っ掛けは、川上つよしと彼のムードメイカーズ での活動がベースにあったとか?

てちゃん:ムードメイカーズの飲み会で(笑)

エンドウ:てちゃん、HAKASE-SUN、コウちゃん(黄啓傑)とある種のスーパーセッションですね。今や完全にジャンルレスを思考している3人だとは思いますが、セカンドライン、ルーツジャズ等のイメージが強いコウちゃんが2人と居ることが非常にフレッシュです。

てちゃん:もうこの3人だとそういうこと(ジャンル)はね。あんまり考えなくっていいので。

エンドウ:3人でやるアンサンブルは、表記を見るとHAKASE-SUNはピアノとありますが、生ピアノ?

てちゃん
:生ピアノの音を基調に、あとノードとかでオルガンも。

エンドウ:リズムに関しては?

てちゃん:曲によってリズムボックスを使いますね。すこ〜しですけどね、HAKASEが出します。

エンドウ:編成自体がオンリーワンなトリオですね?リズム、コード楽器と2つの単音楽器。メンバー構成的に当然インストユニットですよね?

てちゃん:基本そうなんですが、コウちゃんがヴォーカルアルバム(『港町 神戸』)出したんで(笑)名義はジェット・ウォン って云うんですけど。それも1曲やろうかと。

エンドウ:コウちゃんのヴォーカルは味があって好きです。

てちゃん:ガハハハハ(何故か??爆笑)

エンドウ
:(戸惑いつつ)好きです、好きです(苦笑)久々のてちゃんのヴォーカルは?

てちゃん
:………、………、………、歌わないと思います、……、恥ずかしいから(可愛く)

エンドウ
:ガハハハハ(爆笑)  トリオを基本にもう1シーンがリズム隊が乗って来る西内徹セッション。

てちゃん
:ええ、ええ。

エンドウ:勝手知ったる森(俊也/Dr.)さんと、岩見(継吾/Bs.)さんって昔、ミドリにいた方ですよね?

てちゃん:あっ、そうなんですか?

エンドウ:ええ“岩見のとっつぁん”ってお名前でやられていたはずです。ヴォーカルがセーラー服を着た女性で、ハードコア・パンク系のバンドですね。

てちゃん:へぇ〜、そんなのやっていたんですか?



エンドウ:フリージャズの人脈に近い方だと思うのですが、どのような経由で知り合ったんですか?

てちゃん:この間、友人の結婚式のパーティーで一緒にやったのと、ギターの(小林)洋太のバンドを見に行って会ったのと。

エンドウ:では、森さん&岩見さんは過去ないリズム隊?

てちゃん:ないです(きっぱり)面識もないかもしれない。

エンドウ:へぇ〜〜〜、これは当然てちゃんのコーディネートですよね? 森さんがドラムでしたら順当な方達が何人か思い当たりますが、敢えて、

てちゃん
:ええ、ええ。

エンドウ:過去2人はやっていなくても、てちゃんの頭の中では既に鳴っている?

てちゃん:ばっちりなはず!(きっぱり)

エンドウ:それは楽しみです。リズム隊有りの拡大版も決まったところで、来年は更にサンジャックに力を注いで行くのでしょうか?

てちゃん:2人とも忙しいので機会があれば。

エンドウ:今回、渋谷「ルーツ」での”生演奏で踊る!”イベント「DANCE HALL TIME」 とコラボレーションと銘打っていますが、ダンスチューンが当然主体となりますか?

てちゃん:そうでもないです(笑) ガハハハハ(爆笑)

エンドウ:ガハハハハ(爆笑) スローも、泣かせも?(笑)

てちゃん:心躍ればいいなかと(笑)

エンドウ:そっちの“躍り”ですね。(松竹谷)清さん的なダンス解釈(笑)

てちゃん:ええ、ええ(笑)

エンドウ:サンジャックの場合、選曲は三者協議で?

てちゃん:そうですね。「好きな曲をやろう」という感じで。

エンドウ:今回の選曲をザックリお教え頂けないでしょうか?

てちゃん:スタンダード的なものが多くなるかと?  あと、クリスマスなので、その辺は。

エンドウ:スタンダードという響きを聞くと、コウちゃんのブルームーン・カルテットのアプローチがすぐに思い浮かびます。  あれよりよりレゲエよりだとか?

てちゃん
:そういうことでもないですね。

エンドウ:3人が考えるスタンダードを新たな解釈でということですかね?

てちゃん:そうですね。



サンジャックの全容が朧げながら見えて来たところで、いよいよ最後にライブに関する抱負をいただいてこの項を締めようと思う。

エンドウ:では、ファンの皆様にてちゃんからメッセージを頂いて閉めようと思います。よろしくお願いいたします。

てちゃん:これまでサンジャックは神戸と東京で一回ずつしかやっていませんので正に、“見物”だと思います。お楽しみに!やまんです!


出ました!知る人ぞ知る、てちゃんの必殺常套句、「やまんです!」
このワードに潜む人生の機微こそ彼の実音の正体なのです!
未見の人こそ是非スーパートリオ、サンジャックそしてオルタナティブ なサンジャックを心に刻みにご来場ください!
歓喜の声は勿論、……………(溜めてぇ〜〜)
「やまんです!!」

  

(渋谷『アダン食堂』にて取材)



プロフィール / 西内徹
サックス&フルート奏者、西内徹は1961年北海道生まれ。北海道大学卒業後上京。ランキン・タクシーのバック・バンドをきっかけにレゲエ・フィールドで演奏活動をはじめる。ときを同じくしてチンドン屋でもサックスを吹くようになり、チンドン界の重鎮・小鶴家幸太郎に弟子入りし、30歳にしてチンドン屋としてデビューする。
V.I.PバンドではHIPHOPのシーンにも関わり、同時期にレゲエ・ディスコ・ロッカーズにも加入し大きな転機をむかえる。主にそれらのリミックス・ワークなどを通じて様々なジャンルのアーティストの作品(シュガー・ソウル、MOOMIN、PUSHIM、RYO the SKYWALKER、ゆらゆら帝国、坂本慎太郎、T字路s 等)に参加をはじめるが、レゲエの軸足はぶれることはなく、〈レゲエ・サックス・プレイヤー〉として活動しているソロ・ミュージシャンは、日本では西内以外にほとんど見当たらない。
東京スカパラダイスオーケストラのベーシストが率いるスーパー・バンド、川上つよしと彼のムードメイカーズや、テツニークス、トライアル・プロダクション、シルヴァー・ソニックス、SKA-9、チンドン・ブラス・バンド西内隊など、パーマネントなメンバーとして参加するバンドも多数。
演奏生活20年を超えた2012年10月、初のリーダー・アルバムをリリース。期を同じくしてシーナ&ザ・ロケッツ、ハンバート・ハンバートなどのセッションにも参加、さらに活動の場を拡げている。


CD「西内徹バンド/西内徹バンド」

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