マーク・ジュリアナ、インプロビゼーションとは何かを語る。

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マーク・ジュリアナ、インプロビゼーションとは何かを語る。

今、もっとも注目を集めるドラマーのひとりであるマーク・ジュリアナ。「21世紀のジャズリズムを更新し続ける鬼才ドラマー」と称賛されている。1980年生まれというから、今年で36歳。デビッド・ボウイの最後のアルバム『ブラックスター』に起用されるなど、ジャズシーンからだけではなく、幅広いジャンルから注目を集めている。自身のジャズカルテットでは2016年1月に来日。ジョン・スコフィールドとブラッド・メルドーとトリオを組むなど、ジャム〜インプロビゼーションを開拓している。15回目を数えた今年の「東京JAZZ」では、ドラム・ワークショップを開催。ミュージシャンとしてのスタンスなど、興味深いことが多く語られた。ここで、そのマークの言葉をまとめておく。

文=菊地崇


「私は、今まで多くの偉大なミュージシャンと共演してきました。私にとってもっとも大切な音楽はインプロビゼーションです」


「その瞬間に、最高の演奏をすることを心がけています。どんな演奏をするのか、計画を立ててもその通りになるとは限りません。むしろ、そうならない演奏のほうがおもしろい。インプロビゼーションとは知らない領域に足を踏み入れること。だから計画を立てることは、不必要なんです」


「インプロビゼーションとは、どんな演奏になるのかわからない。けれど、どんな方向でも行けるように準備や心構えが必要です。私は準備をする原則があると思っています。これは、音楽だけではなく、日常生活にも応用できます。インプロビゼーションとは、もっともクリエイティブになれる時間であり、人生の中でイキイキできる時間でもあると思います」


「インプロビゼーションでの原則とは何か。それはシンプルなアイデアをつなげていくこと。たとえそのアイデアが輝きを放っていたとしても、無関係のアイデアではストーリーになりません。一回の演奏、ひとつの曲では、一環した表現になることが必要です」


「シンプルなアイデアを中核にし、それを広げていく。シンプルなアイデアを今から披露します。(等間隔で5回スネアを叩いた) ここから、スピード、オーケストレーション(音の多様性う)、ダイナミクス(音の大小)の3つによって、音は無限に広がっていきます。より豊かな音楽的表現になります」


「私は、他のミュージシャンが奏でる音や曲の中にあるアイデアを盗んでいます。盗んで自分の表現にしています」


「常に自分自身であり続けること、自分の表現をすること。自分に正直であること。それを自分の世界で応用してもらいたいと思っています」



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