ビールとパンの店。培養・発酵で広がる未来。yorocco-beer B&B

オーガニック&エコロジー

ビールとパンの店。培養・発酵で広がる未来。yorocco-beer B&B

文・渡辺 亮/写真・伊藤 郁

神奈川県逗子に独自のビジョンで『培養・発酵』と向き合う店「B&B」がオープンした。自家製ビールと天然酵母パンの店だ。

ここで醸造しているビールの名前は〈ヨロッコビール〉。製造者の吉瀬明生さんの目標はみんなが喜ぶビールを作ること。熱処理も濾過処理もしていないため、生きている酵母をそのまま含む。「昔は家に住み着く酵母からお酒を作る、家庭ごとの発酵文化があった。今は酒税法により規制され、発酵自体が遠いものになった。そもそも酵母は自然界に存在するもの。木になった果実が糖分と表面に付着する酵母でアルコール発酵し、それを動物が食べて酔っぱらうこともあるようだ」と吉瀬さんは話す。ビール瓶のラベルは「動物も喜ぶ」としてイノシシのスマイルが描かれている。一押しはI・P・Aというビール。ホップのもつ柑橘系の香りと苦みが豊かな味わいだ。





天然酵母のパンを作るのは勝見淳平さん。パンに使う酵母は自家製のものをベースに、ヨロッコビールの酵母を混ぜている。また、国内外の旅に酵母を持って行き、旅先で入手した酵母を混ぜたり、出会った人に自分の酵母を分けることもある。勝見さんは自らを「培養発酵テロリスト」と名乗る。「人の縁の広がりや酵母の交換で時空や場所を超えて繋がりができる。うちの酵母には福島や沖縄、ヨルダンの菌も入っている。それが発酵するかは育て方次第。人の縁の中で妄想が膨らみ(培養が進み)、実現化することと発酵することは同じこと」と勝見さん。この店の誕生も発酵の結果なのだろう。

「B&B」のまたの名は「培養醗酵宙造研究所」。「今はBrewery(醸造所)とBakery(パン屋)の組み合わせだけど、この先、Bed & Breakfastだったり、BookというBも加わるかもしれない」と勝見さん。今後の『培養・発酵』が楽しみなお店だ。


yorocco-beer B&B
神奈川県逗子市久木3-7-2
Tel. & Fax. 0468-74-4645(ヨロッコビール内)

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