無党派選挙の神様、斉藤まさしが安保法案を止めるために吠える!

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無党派選挙の神様、斉藤まさしが安保法案を止めるために吠える!

安保法案が参議院で通過が間近と言われている今、私たちは何をしなければならないのか。「選挙の神様」が語るひとりひとりが成すべきこと。国会前に20万人を集めることの意味。


写真=片岡一


今、私たちがやらなければならないこととは。

 ––––  来週(9月14日の週)にも、安保法案は参議院を通過すると言われています。そんな状況にあって、私たちは何をすればいいと考えていますか。

40年以上いろんな運動をしてきたけど、ここまで拡がりを持った反対運動というのはないんだよね。60年安保のことは、俺は知らない。70年代以降では(こういう動きは)ないんだよね。今、街頭で署名をやると、10代の子どもたちが並ぶ。こういうことはかつてなかった。それが今回の特徴で、その広がりをどう表現するかにかかっていると思うんですよ。

––––  8月30日に、主催者発表では12万人もの人が国会前につめかけました。

8月30日に多くの人が国会前に行ったけれど、あれではまだ足りないと思うんですね。足りないというのはふたつあって、ひとつはやり方。もうひとつは、本当に来なければならない層が来ていないということ。それは呼びかけの問題もあると思う。正門前でみんなバリケードを突破して歩道から車道に出ていった。国会正門に向かう道路が、デモの人で埋め尽くされた。あのときに、あそこで誰かが座り込んでいれば、状況は変わったと思うんです。例えば台湾の立法院を占拠した学生たち。外にいた一般の市民たちが、占拠した学生たちに食料などを持っていっていました。座り込んでいる人をどうサポートするのか。例えば、ケータリングカーで弁当を売っているような人が応援に来るかもしれない。日頃、デモに参加していない人が、「自分にならこれができる」って参加していたかもしれない。本当の普通の人が足りないと思う。メディアではSEALDsが出ているけれど、もっと広く若い人たちが参加することが大事だと思う。12日と13日に渋谷で開催される<ONE PEACE FEST>も、どうやったら若い人たちに行動してもらえるのかがひとつのポイント。そういう意味で音楽というファクターを通すこと、アーティストが呼びかけるということは、いいことだと思っています。

 

ひとりの本気の行動が予定調和を崩す。

––––  自分ひとりが参加しても、反対の声を上げたとしても変わらない。そう思ってしまっている人が多いと思います。

あらかじめ結果を予測するという悪い癖を持ってしまっているんですよね。でも、今は何が起こるかわからない。

––––  予定調和で動いているんですよね。

国会がそう。茶番なのよ。ギリギリまで行くんだけど、最後は強行採決。そして時間とともに忘れ去られていく。秘密保護法案のときに、何が予定調和じゃなかったかというと、まったくの新人議員で、叩かれまくっていた山本太郎が、国会議員が誰も一人でやったことがなかった全国キャラバンをいきなりはじめた。秘密保護法というのは、安保法案に比べたら、一般の人には馴染みがなかったわけじゃないですか。たったひとりの国会議員が動き出した。もし早い段階で彼が全国で呼びかけていなかったら、あれほどまでの反対運動には拡がらなかったと僕は思っているわけ。彼は既成の国会議員の動きをしていない。それが天皇への直訴へ繋がっていったわけなんだけど、今までの国会議員からすればあり得ないことなんですよ。一市民としての感覚で、しかも原発に危機感をもった人間の感覚を持っていたからこそ、あの行動になったと思う。叩かれもしたけど、みんな驚いたわけ。キャラバンも同じ。たったひとりが本気になって何かをしよう動き出したときには、予定調和が崩れるってことなのよ。

––––  予定調和に支配されている意識がダメだということですね。

それがメディアに乗って増幅してしまう。自分ひとりが動いただけでは何も動かないと思ってしまう。それが一番の問題で、そこが変わるかどうかだと思う。向こうは、今の政権は、少しずつ崩してきたわけですよ、自民党のなかのこれまでの常識を、根本のところからひっくり返している。向こうが覚悟をし、クーデターを実行しているときに、予定調和の枠内で対抗できるっていうことはあり得ないと思う。例えば僕の逮捕だって、今までならなかったことだから。これまでの選挙の常識、法的な解釈も通用しない、ってことを実感した。本当にクーデターが起こっているっていうことを感じた。だったらこちらも、運動のやり方も変えていかなければならない。自民党にとって何が嫌かっていったら、大きな声の反対のコールなんですよね。音とか色とか、すごく大事なんだと思っているんです。 見える聞こえる行動をかつてない多くの人たちがするっていうことが一番大事。今の時点で、安保法案を参議院で16日に採決し18日までに上げるっていうことに自民党はこだわっている。その理由は簡単で、19日から連休に入ると全国から人がやってくる。そのことに対する恐怖を隠していないってことだと思うんですね。一番、相手が怖がっていることを、多くの人がやるかどうか。その工夫をするかどうか。

 

喜納昌吉と三宅洋平のメッセージ。

 ––––  音とか色の可能性も大きい。それを最初に斉藤さんが感じたのが喜納昌吉さんの選挙だったのですか。

そう。色はそれまでの選挙でも使われていたけれど、ナマの音楽や踊りを街頭であれほど使った選挙は初めてだった。そして(三宅)洋平。喜納さんに比べ、洋平は知名度もお金もなかったけれど、得票した数を見ると、洋平は喜納さんを超えているんだよね。いろんなミュージシャンが参加して、音楽を使ってメッセージを投げかける。メッセージを受け取った聴衆が、まず自分が動いて広げていく。その手法を社会的に認知させた。アメリカでは当たり前にあることで、アジアでも生まれてきた。洋平のやったことは予定調和じゃなかった。ひとりが動くことで予定調和を崩す。世の中は変わってきている。反対運動の中心が、かつての団体じゃなくなっている。一人ひとり自分で工夫しているわけ。プラカードにしたって、着るものだって、メッセージの発し方だって、違ってきている。問題は拡がり。ワンピースというのは、ひとりということでもあるわけ。すべてはひとりから。ひとりひとりが、大きなひとつの塊になる。それがワンピース。そういう運動のスタイルが今こそこの国に必要なんです。時間がないけれど、逆に考えれば、ひとりひとりの運動なんだから、長い時間はもたない。ナベでも釜でもいいんだけど、音の出るものを持って国会へ行く。そして好きな意思表示をする。14日の週がヤマだっていうことは誰でもわかっています。はっきり言えば、16日の朝からどれだけの人たちが見える聴こえる心に触れるスタイルで国会へ行くか。18日の夜中に通るっていうのがこれまでのパターンです。一番囲むべきは、正門前ではなくて参議院の議員会館。議員会館も国会も、すべて人で囲むことができたら、安保法案を止められると思う。今のままだったら、野党も格好だけで終わってしまう。国会の周辺が人で溢れたら本気にならざるを得ない。野党から何人かが本気になったら変わるんです。国会の予定調和を崩すためには、8・30の規模じゃ少ないんです。あの2倍の人たちがいたら本当に止まる。それをどうこの短期間で実現するか。今までやったことのないことで広めていくのか。ネット以外で伝わる方法が、今、求められているんですね。そのひとつがストリートライブだと思う。一般の人にどう伝え、オブザーバーではなく参加者になってもらうか。思っているけれど動けないっていう人がたくさんいる場所で、見える聞こえる心に届く行動をすることが大切なんだと思っています。

––––  ひとりひとりが考え、行動することが大切なんですね。

すでに考えることはやっていると思う。中国が怖いとか、韓国は怖いという情報は、一般の人にたくさん入っているのよ。だから、なかなか判断ができないし、 決断ができない。だから動けない。動くのはそんなに難しくないんだってことをわかってもらう。国会に行くのはハードルが高くても、渋谷の路上で、音楽で身体を動かすことはみんなできると思うんですよね。時間がないから、だから意味があると思う。ひとりが大事。ひとりひとりが大事。ひとりの行動の意味が大きいということよ。

 

 斉藤まさし

市民の党代表。これまで40年以上、政治に関わる活動を続けてきた。メディアからは「選挙の神様」と称され、市民派といわれる数多くの方々を応援、当選に導いてきた。現在、参議院議員で活躍している山本太郎さんの選挙運動もサポートした。今年4月、静岡市長選挙での活動が公職選挙法違反であるということで逮捕・起訴され、現在、裁判が進行中。保釈中の身ながら、収監を恐れず毎日全力投球の日々。

 

ONE PEACE FEST.2015

9月12日(土)18:00〜

渋谷駅ハチ公前

出演/喜納昌吉、沖野修也、 三宅洋平、DELI、山本太郎、他

9月13日(日)15:00〜

渋谷駅ハチ公前

出演/喜納昌吉、沖野修也、三宅洋平、TEX & SUN FLOWER SEED(trio ver.)、山本太郎、他

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