藤野という地域で人と人を結ぶフェス ひかり祭り 2015.07.31-08.02@牧郷ラボ

フェス(祭り)

藤野という地域で人と人を結ぶフェス ひかり祭り 2015.07.31-08.02@牧郷ラボ

文・菊地崇/写真・依田恭司郎

 神奈川県藤野町(現相模原市)。相模湖に近いこの町で「ふるさと芸術村構想」事業を開始したのは1988年のことだったという。以降、アーティストを受け入れることによって、町の活性化を促してきた。


今年で12回目の開催となった<ひかり祭り>。2003年閉校になった藤野町の牧郷小学校を会場に行なわれるフェスだ。小学校の校庭や教室がライブや展示の舞台となっている。体育館はお客さんの無料宿泊所として開放されている。


藤野や相模原に住むアーティストが中心となって<ひかり祭り>はスタートした。現在は、立ち上げた第一世代の思いを継承しつつ、第二世代が新しい<ひかり祭り>を構築している。

その場所に古くから住む人たちと祭りを作り上げる。音楽やアートが中心のフェスではあるのだけど、そこにいると、村の祭りに参加しているような感覚になってくる理由はそこにあるのだろう。地元のおばあちゃんが作ったまんじゅうや、畑で育てられたジャガイモやキュウリが飲食ブースで売られている。フェスというものを、いかにその場所のものとしていくのか。そのひとつの答えがここにあるような気がする。


2015年、土曜に出演したのは、シアターブルック、DEEP COVER、KOMA、キセル、CHAN−MIKAなど、各地のフェスに出演するバンドたち。そのどのミュージシャンも、ここでライブをすることの気持ち良さを語っていた。


スタッフ、アーティスト、地元の人、フェスファン…。人だけではなく、自然やライブ、そして<ひかり祭り>のメインコンテンツの「ひかり」をフィーチャーしたライティングやデコレーション。それがほどよい大きさのなかでひとつになっているからこそ、気持ちいいのだろう。電源は廃油を使ったバイオディーゼルだし、有機・無農薬の野菜を使った飲食も多く並んでいる。小さなことだからこそ可能な未来系。それが<ひかり祭り>には存在している。



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