6年目にしてフリーフェスに進化。EARTHCAMPオーガナイザーインタビュー

フェス(祭り)

6年目にしてフリーフェスに進化。EARTHCAMPオーガナイザーインタビュー

清冽な水と夏の郡上踊りで知られている岐阜県の郡上八幡。自然と伝統が残されたこの街で、自分たちの手でローカルフェスを作りたいという思いからスタートしたのが「アースキャンプ」。6回目の開催となる今年、入場無料のフリーフェスに進化した。なぜフリーにこだわるのか。実行委員長の水口晶さんにインタビュー。

 

––– 第一回目の<アースキャンプ>が開催されたのは何年なのですか。

2010年になります。

––– どんなフェスにしたいと考え立ち上げたのでしょうか。

ちょうどその年に私自身が小さいキャンプ場の運営を始めたこともあり、地域の中でフェスや音楽好きを集めて、当初は自分たちの手でローカルフェスを作りたいという思いだけでスタートしました。でも、回を重ねるうちに、ただ音楽フェスをやるということではなく、郡上という地域にこだわった、ここから発信できるコンテンツを入れ込んだものにしたい、カッコいいローカルスタイルというものを発信したいという思が強くなってきました。

––– 開催当初から入場無料のフリーフェスを続けているのですか。また入場無料にこだわる理由は?

実は入場無料での開催は6年目の今年が初めてなんです。当初から地元の方にも気軽に参加していただきたくて、2日間のうち初日の夕方まではフリーにしていたのですが、もっと多くの地元の方に参加してもらいたくて。そのためには全日フリーにすべきと考えていました。今回、会場が好条件で借りられたことや郡上市をはじめ、民間の企業の方などから多くの協賛をいただけたことで可能となりました。学校を通じて市内の全小学生にもチラシが配られています。


––– 会場の自然園とはどういう場所なのですか。

本来は愛知や岐阜県内の小中学校が林間学校などで利用する研修施設です。約300人が宿泊できるバンガローや広大な芝生広場があり、トイレや風呂なども整備された快適な空間で交通のアクセスも便利。そして何よりも長良川の目の前というロケーションが最高な場所です。基本的にはフェスの利用や貸切という使い方はハードルが高いと思っていたのですが、思い切って交渉した結果、好条件でお借りすることができました。ここの利用が決まった時は実行委員全員小躍りしましたね。

––– それでは郡上八幡という街はどういう街ですか。

岐阜県のほぼ中央に位置し、長良川とその支流のほとりに城下町が残る情緒溢れる町です。「水のまち」とも呼ばれるほど町のあちこちに水路があり、どこにいても水の流れる音が聞こえるほどです。日本三大盆踊りの一つ「郡上おどり」は7月から9月の間開催され、お盆期間中の「徹夜踊り」は数万人の人が文字通り徹夜で踊り明かします。今回の<アースキャンプ>でも「今年最後の郡上踊り」と題し、踊り保存会の生演奏による郡上踊りを行います。

––– テント泊は禁止とのことですが、2日間をフルに楽しむにはどうすればいいでしょうか。

施設として禁止されているため、キャンプ泊はなしとしました。ただ、テントがバンガローに代わるだけで基本的にはかなりキャンプに近い過ごし方ができます。この時期、夜はかなり冷え込むのですが、バンガローであれば寒さも雨も気にならないため、初心者でも小さいお子様のいるご家族でも安心してご利用いただけます。実際家族連れの方も多くご予約いただいています。また、炊事棟が充実しており、道具と食材を持ち込んでいただければキャンプのようにBBQや自炊も可能です。飯盒などの貸し出しもあり、研修旅行気分でワイワイとカレーなんかを作ってみるのも楽しいはずです。

––– はじめて参加する人のために、<アースキャンプ>の楽しみ方を教えてください。

施設と長良川を含めた全体がフェスエリアです。まずは広大な芝生でのピースフルな空間と心地よい音楽を。そして、山側のエリアでは鶏の解体や醤油絞りなどのワークショップ、長良川ではカヌー体験や魚とりなどの自然体験を。夕方にはたき火を囲んで郡上踊り、深夜には食堂が巨大ラウンジへと変貌。大人の時間も用意しています。

そして、バンガローでの宿泊や大きなお風呂での入浴、自炊。まるで研修旅行に来たような感覚を楽しんでいただけるはずです。仲間同士でも、ご家族でも思う存分楽しんでいただけます。

 

––– 多くの見どころがあると思いますが、「今年はこれを感じてほしい」こととは?

参加者が地球や自然、地域に対する意識と共に、自らのライフスタイルに対する意識を高めること、都市部の人たちには地方が持つ自然や文化の魅力を、地元の方には郡上という地域が持つ魅力の再認識を促すということも<アースキャンプ>の大きな目的のひとつ。ぜひ、「こんな楽しい場所があるんだ」、「こういうライフスタイルがあるんだ」、「こんな楽しい人がいるんだ」ということを感じていただきたいです。

––– ホームページに掲載されている「GO NATURE GET FUTURE」という言葉に託した思いを教えてください。

自然の中で遊ぶことから自分たちの未来を見出したい。そんな思いがこのタイトルには込められています。

様々なことが不安定な今の世の中で、自分たちは、そして、自分たちの子どもや孫たちはこれから何を拠り所に生きていくべきなのかというのを突き詰めると、やはり自然に行きつくと思っているんです。そして、その自然との付き合い方を考えるうえで、「まず楽しむ」というのが我々のスタンスです。自然のなかでまず楽しむことから徐々にそこに心を寄せるライフスタイルを見出していくこと。俗世間から離れるというイメージではなく、少しずつ自分たちの生活の中に取り入れていくこと。そんな人が少しづくでも増えればこの国の「価値」は変わると。「価値」が変われば未来も変わると考えています。レジャーからスタイルへの入り口を作りたい。その為に我々自らが自然と付き合いながら楽しく過ごす姿を見せること。「こういうライフスタイルいいよね。」と思って実践していただく人をこのローカルな地域の内外から生み出す。そんなことを意識しています。

「未来のために本気で遊ぶ」我々が初年度から掲げているスローガンでもあります。

 

THE EARTH CAMP

開催日:10月17日(土)〜18日(日)

会場:自然園(岐阜県郡上八幡)

出演:光風 & GREEN MASSIVE、ALKDO、ラビラビ、a-fank syndicate、かむあそうトライブス、ほか

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