「忘れられない出来事」という強烈なメッセージを掲げ、初開催されたのが一昨年。出店者が全国から集い、日本一のシェイクダウンストリートが誕生した。フェスを現す言葉として「ギャザリング」が使われることもあるが、<LOVE SAVES the DREAM>にこそ、本物のギャザリング(集合)がある。主宰のmash松岡俊介さんにインタビュー。
文=菊地 崇
––– 今年で3回目の開催となる<LOVE SAVES the DREAM>。そもそも、どんなフェスにしたいと考え立ち上げたのですか。
提供されたモノではない、手応えや実感を自分で掴み取ることができるギャザリング。
ミュージシャンも面白過ぎて残っちゃうようなまつり。
おとなもこどもも線引き無しに楽しめるまつり。
マンネリ化したことすら気づかない毎日に、風穴を空けられたら、と。現状に飽き飽きしたからこそ、このカルチャーはここまで育ったのに、結果、ほかのくだらないモノと同じ一過性のブームのようになっていることへの挑戦。
––– 3回目の開催を決意したのはいつでしたか?
前回が終わった直後でしょう。けれどもネパールに引っ越すことを決めていたので、気持ちの上で「今年は断念しようか」と思っていた矢先の、やって来た友人の後押しにより。それ奇しくも4月25日!!(ネパール地震発生日!!)
––– 1回目の浜松、2回目の朝霧、そして3回目の三河。どのような進化を遂げていますか。
まずは「変わらない」という意識でやっています。みなさまにはご迷惑かける部分もありますが、便利になったら意味が無いのです。進化といえば予算(笑)。お客様のご協力が必要です!!よろしくお願いいたします。
––– キャンプインで4日間の開催。日本では、長い日程のフェスは少ないのですが、4日間にした理由は?
やはり、「自分で掴み取る」ことでしょうか。この週は平日も含まれます。働いている方は休むか辞めるか、仕事先と会話しなければなりませんし、4連休の方でも日常生活に影響が出ます(笑)。揉めるようならもう、そのまま行動に出た方がいいのでは?なんて思っております。
どっぷりと、我を忘れるような体験をからだごと経験し、次に繋げていくレッスンが必要なのだという思いかも。
––– 今年のテーマ「てばなし」に込めた想いとは?
日常の生活ではさまざまな襲い来る「事情」で、てばなしで喜んだり、てばなしで騒いだりできる機会が減っています。良い子にそれにつられていると、ろくなことになりません。こんな状況で手放し? 解っています。大変なのは。何なら僕も筆頭格です(笑)。でもしばらく乗らなくなったら自転車での手放し運転だってヘタクソになったでしょう?
––– 今年、会場が豊田市の三河高原キャンプ場に変わりました。会場はどんなロケーションですか。
どこからもそれなりに時間がかかる山の中です。ステージとステージは細い道で繋がっていて、そこの間もデコレーションがひしめきます。店と店の間隔もせばめギュギュッとした商店街が出現、おびただしい数のティピが立ち並びます。
––– 出店が多いのも<LOVE SAVES the DREAM>の特長です。ひとつの村がそこに存在しているのかもしれません。今年は何店くらい集まる予定ですか。
150件です。見たことがありません(笑)。どうなっちゃうのでしょうか!?
––– はじめて参加する人のために、<LOVE SAVES the DREAM>の楽しみ方を教えてください。
勇気を出して自分の心に従い行動するチャンスです。精一杯お膳立てしてあります。自分で掴みに来てください。お一人でも平気です。どんどん話しかけ、人間力をたかめましょう。なにはともあれ防寒してくださいね〜。
––– <LOVE SAVES the DREAM>に参加した人には、特にどんなことを感じてもらいたいですか。
誰でもできる。気持ちさえあれば。
開催日:10月31日(土)〜11月3日(火・祝)
会場:三河高原キャンプ村(愛知県豊田市)
出演:MAJESTIC CIRCUS、DACHAMBO、GOMALIOS(GOMA& 中村達也)、SAICOBAB,OOIOO、DJ EYE、ほか