子どもからお年寄りまで、誰でも自由に楽しめるフェスを目指し、入場無料のフリーフェスとして開催を続けている<トヨタロックフェスティバル>。年々規模を拡大し、今年は50以上のアーティストがラインナップされている。<トヨロック>の矢澤英介さんにインタビュー。
––– 2007年に一回目の<トヨタロックフェス>が開催されました。どんなフェスにしたいと考え立ち上げたのでしょうか。
トヨタロックの主催団体であるジョイカルウェイブで数年イベントを開催してきましたが、いろいろあってジョイカルウェイブの形を変えていく中で、それまで様々なイベントや場所で出遭った仲間たちと<トヨタロックフェスティバル>を立ち上げました。
音楽が好きな人だけでなく、老若男女、子どもからお年寄りまで誰でも自由に
気軽に楽しめる音楽フェスを地元の仲間たちで創っていこうと最初は始めました。
あとは、毎年出演してもらっている地元のTURTLE ISLANDをもっと幅広く、大勢の人に観てもらいたいっていうのも、個人的に大きな要素としてありました。他にも豊田や三河、名古屋などに素晴らしいバンドが多いんで、そこは毎年何かしら意識して出演してもらっています。
––– 開催当初から入場無料のフリーフェスを続けていますが、入場無料にこだわる理由は?
入場料がかかると地元の人や中高生、それに出演アーティストを知らない人は来られなかったりするんで。知らなくても好きな音楽やアーティストに出会えたり、興味あることを見つけたり、新しい出会いがあったり、いろんなきっかけが増えればいいなと思ってフリーで続けています。
––– 今年出演するアーティストは50を超えますが、<トヨタロックフェス>が年々拡大しているからなのでしょうか。
実際スタッフもかなり少人数でやっているんで、今は規模を拡大しようとかは考えてないんですが、新しいステージをやってくれる仲間がいたり、FMX AIR JACKのバイクショーを<トヨロック>でやりたいっていう仲間が増えたり、どんどん新しいアイデアを形にしていったり、自然にというかなんとなくいい感じで拡大している感じです。
––– 昨年の入場者数は?
2日間で、のべ30,000人と公表しています。
––– <トヨタロックフェス>がはじまって8年。フェスシーンを取り巻く状況は変わってきていると思います。変化をどのように感じていますか。
野外フェスが増えてきたなーとは感じますが、あまり他のフェスはどうこうは考えてなくて自分たちが楽しそうだと思うものを一生懸命カタチにしてやり続けるだけです。
同じ仲間で自分も「ぬ組」として参加している「橋の下世界音楽祭」や数年前から互いにサポートしあっている静岡の「頂」には刺激もらっています。
––– .はじめて参加する人のために、<トヨタロック>の楽しみ方を教えてください。
いろんな音楽やお楽しみに溢れているんで、それぞれのスタイルで楽しんでもらえればと思います。
––– 多くの見どころがあると思いますが、「今年はこれを感じてほしい」こととは?
考え方や趣味や聴いてる音楽も違う仲間たちが<トヨロック>で集まって、それぞれ特色の違う5つのステージをやっています。自分の肌に合う音もそうじゃない音も、心を開放して新たな発見を楽しんでもらえればと思います。音以外にもFMXのバイクショーの華麗な離れ技などなど見所は満載なので、それぞれが今年のグッとくることが見つかればいいです。
––– フリーフェスを続けていくために、もっとも大切なことはなんですか。
良き仲間と気合と根性。そしてタイミングとご縁ですかね。
開催日:10月24日(土)~25日(日)
23日(金)に前夜祭を開催
出演:TURTLE ISLAND、DACHAMBO、ズボンズ、LITTLE TEMPO、CRO-MAGNON、キセル、三宅洋平、思い出野郎Aチーム、ほか
入場料:無料