第24回参議院選挙に東京選挙区から立候補した三宅洋平。ミュージシャンである三宅洋平が、音楽の道ではなく、な政治に向かっていくのはなぜなのか。告示日から6日間、うねりは大きくなっていっている。
文=菊地崇/写真=伊藤愛輔
三宅洋平第24回参議院選挙に立候補を表明したのは、6月14日のことだった。それから一週間で告示。洋平は新宿南口で第一声をあげてから、吉祥寺、高円寺、新橋、渋谷、新宿西口、町田と巡った。参議院選挙のの選挙戦のおよそ3分の1が過ぎた。
今回の立候補、誰もが「今回はないだろう」と思っていたに違いない。それだけ、洋平からは何の発信もなく、告示までの時間が迫ってきていた。洋平もギリギリまで悩んでいたようだ。最終的に決心したのは、14日に渋谷のハチ公前で表明する前夜であったらしい。洋平は、「一生分の勇気を振り絞って決心した」と口にしている。
2013年の夏から3年。この時、全国区で立候補した洋平は、札幌から沖縄まで、選挙フェスと銘打って全国を回った。そして17万6870票を獲得した。落選した候補者の中では、最も票を獲得した。といっても落選は落選。
2度目の立候補は、初回よりも勇気がいったに違いない。それは一度経験しているからこその怖さなのだろう。大き過ぎて、すべての実態が見えていないものに対して挑んでいる。そんな気持ちになっていることは想像できる。
立候補の決意から告示まで、あまりにも時間がなかったにもかかわらず、最初の新宿南口での演説から、明快にメッセージを発している。こっちの「大丈夫なの?」という不安は、洋平の言葉によって吹き飛ばされた。振り返ってみれば、ミュージシャンとして、自分の感じてきたことや思いを言葉にして発してきたことを、演説というスタイルに変えているだけのこと。それだけ、洋平は、ずっと変わらない。変わらないことが洋平を応援するもっとも大きな理由だろう。
吉祥寺ではSAIRU、高円寺ではcro-magnonの大竹重寿、金子巧、DACHAMBOのEIJI、BANDERASのIZPON、SOIL”PIMP”SESSIONS/(仮)ALBATRUSの元晴が洋平の演説を音でサポートすることによって、よりグルーブ感のある演説を導き出すことができた。
ミュージシャンが音で共演することによって、洋平の言葉はさらに大きなうねりとなって伝わっていく。それを実感している6日間だ。
なぜ洋平を応援するのは。それは三宅洋平という人間が好きだから。三宅洋平という稀代のミュージシャンが大好きだから。洋平の持つ夢を、ともに実現したいと思っているから。
さてさて、今日(6月28日)を含めて残り12日。洋平が發するグルーブが、さらに大きくなっていくためには、何が必要なのかを考えながら、走り続けたいと思っています。
洋平が、前回言わなかったこの言葉を実現するために。「必勝」。
三宅洋平 「自分らしくあれる社会を」
●三大メッセージ
・STOP 改憲2/3議席
・脱被ばく 測りまくる日本
・消費税をやめて富裕税を
●その他の訴え
・原発即時停止
・廃炉ビジネス透明化
・TPPいらない
・教育の無償化(小・中・高・大学)
・戦争よりも災害に強い自衛隊
・基礎控除を38万円から120万円にアップ(ベーシックインカム)
・破壊から再生の公共事業へ
・R水素、小型風、水力などの地域循環エネルギーを推進
・環境第一(憲法に生態系の管理を)
・動物殺処分0
・最低賃金の大幅引き上げ
・オーガニック革命(有機、自然農の推進)
・1億万耕(農教育の制度化)
・保育・介護の社会化の徹底
2016年6月23日 三宅洋平 選挙フェスDay2 高円寺北口